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脱臭装置の耐用年数と減価償却

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本記事では、工場や処理施設などの産業用に設置する脱臭装置について解説します。設備投資にあたり、どの資産区分に当たるか、法定耐用年数と実際の寿命の違い、更新を検討すべきタイミングについて知りたい方は、ぜひご一読ください。

脱臭装置の法定耐用年数はどこで決まるのか

会計上、取得価額(購入代金や設置費用等の合計)を分割して費用計上するための法定耐用年数は、装置名だけで一律に決まるものではありません。工場内の設置状況や用途という資産区分によって変動します。

区分は設備の設置状況・用途により異なるため、最終的な判断は税理士または所轄税務署にご確認ください。

機械及び装置として扱う場合

機械及び装置に該当する場合は、設備の使用状況などを踏まえ、どの業種用の設備に該当するかを確認して耐用年数を判定します。脱臭装置についても、実際の使用状況や設備の用途を踏まえて判断する必要があります。

法人の場合、機械及び装置について届出がなければ定率法が法定の償却方法となりますが、一定の要件を満たせば定額法を選択することも可能です。個人事業主の場合は、原則として定額法となります。

建物附属設備として扱う場合

建物附属設備に該当する場合は、建物附属設備の耐用年数を適用します。脱臭装置についてどの資産区分に該当するかは、設備の構造や設置状況、用途などを踏まえて個別に判断する必要があります。

公害防止用減価償却資産という区分

脱臭装置(臭気処理設備)は、悪臭防止法に基づく悪臭対策を目的として設置されたことだけを理由に、公害防止用減価償却資産に該当するものではありません

公害防止用減価償却資産の対象には、大気汚染防止法上のばい煙・粉じん・特定物質の処理設備や、水質汚濁防止法上の汚水処理設備などが定められています。

脱臭装置については、設備の構造や用途などを踏まえて資産区分を確認する必要があります。

法定耐用年数と、実際に使える年数は別物

設備投資の稟議において、法定耐用年数と実際の寿命が混同されるケースは珍しくありません。償却完了イコール買い替え時期ではなく、実環境における劣化状況を見て判断する必要があります。

方式によって寿命を左右する要因が違う

脱臭装置には、燃焼方式、生物脱臭、水・薬液洗浄、活性炭脱臭など複数の方式があります。方式によって処理の仕組みや構成する設備が異なるため、維持管理や交換が必要となる部位も異なります。

処理方式寿命を左右する主な部位
燃焼式高温にさらされるバーナー周辺や熱交換器などの部材
活性炭式臭気成分を吸着する活性炭などの吸着材
生物式微生物を定着させる担体
スクラバー式薬液に触れる配管など、腐食の影響を受ける部位

稼働を続けることでこれらの部位が徐々に劣化し、装置全体の寿命に影響を与えます。

設置環境が寿命に与える影響

高温・多湿な環境や腐食性ガスを含む排気では、部材の劣化が進みやすく、装置の寿命に影響する場合があります。設置環境や処理条件を確認し、適切な維持管理方法を検討することが重要です。

更新を検討したほうがよいサイン

社内で設備更新の必要性を説明するためには、客観的な判断材料が必要です。買い替えを検討すべき代表的な兆候を3つ紹介します。

脱臭性能が仕様どおり出なくなってきた

定期的な清掃や消耗品の交換を行っても脱臭性能が低下している場合は、装置の状態を点検し、必要に応じて補修や交換を検討する必要があります。

交換部品の供給が終了した

メーカーによる当該モデルの生産が終了し、補修用部品の供給期限が切れると、万が一の故障時に修理できなくなります。特注部品の製作などで修理待ち期間が長期化し、工場の操業停止につながるリスクがあるため早めの更新計画が求められます。

修理費が積み上がってきた

経年劣化によって修理や部品交換が増えてきた場合は、修理を継続する場合の費用と装置を更新する場合の費用を比較し、更新の必要性を検討しましょう。

更新するなら、現場の臭気に合う方式から選び直す

既設装置を更新する際は、現在の処理条件を確認したうえで、既存方式を継続するか、別の方式を採用するかを検討することが重要です。更新時には、現状の排気条件などを確認し、現在の現場に適用可能な脱臭方式を改めて検討しましょう。

更新費用に公的支援を使える場合がある

脱臭装置については、廃棄物処理施設など特定の事業・施設を対象とする公的支援制度で、対象設備に含まれる場合があります。利用できる制度や対象要件は制度ごとに異なるため、導入・更新時には新しい公募要件を確認することが重要です。

まとめ

減価償却費の計算に用いる耐用年数は税務上のルールであり、装置が稼働できる寿命とは異なります。この2つを分けて整理することで、動いている装置を更新する理由を経営層へ説明しやすくなります。実際の資産区分は個別状況で異なるため、必ず税理士や所轄税務署へ確認するようにしてください。

【導入場所・におい別】
脱臭装置おすすめ3

導入場所とにおいの特性に着目し、それぞれの課題に適したおすすめの脱臭装置を紹介します。「種類が多くて、何が違うのかわからない」そんな方こそ、自分の現場に適した脱臭装置選びにお役立てください。

調理・加工臭に悩む
食品工場なら
調理臭・油煙臭を
無臭物質へ変化させる
VFDシリーズ (日本デオドール)
日本デオドール公式HP
画像引用元:日本デオドール公式HP
(https://deodor.co.jp/vfd-ntm.htm)

設置場所

排気ダクト

対応できる臭い

調理油/魚類/肉類/揚げ物/煮炊き排気/生ゴミ/カビ/硫化水素/スチレン/硫化メチル

寸法
(mm/幅・奥行・高さ)
605×400×
1000~820×
570×1400(mm)
重量(kg)35~92

消臭成分が調理臭や油煙臭などと反応し、無臭物質へ変化させる。反応しきらない微量臭も、植物精油の香調により心地よい香りとなり効果を実感しやすい。

15種類の消臭剤が、水産加工から焼き菓子まで、食品の臭気に幅広く効果を発揮。植物由来の消臭成分で安全性が高く、厳しい安全・衛生管理基準もクリアする。

溶剤臭・VOC対策に悩む
化学・薬品工場なら
揮発性・触媒毒を含む排ガスの
臭気漏れを防ぐ
触媒式脱臭装置 (TESSHA)
TESSHA公式HP
画像引用元:TESSHA公式HP
(http://www.tessha.com/equipment/catalyst/cu-7eh/)

設置場所

乾燥炉排気・反応槽ベントライン など

対応できる臭い

香料/樹脂/フェノール/キシレン/酢酸ブチル/コーティング機排気/酢酸エチル/シアン化水素/アンモニア/1,2,4-トリメチルベンゼン

寸法
(mm/幅・奥行・高さ)
-
重量(kg)-

VOCや悪臭成分を化学反応で無害・無臭に変換。微量のシリコンやリンを含む排ガスも前処理で対応可能で、触媒毒を含む化学・薬品工場でも使える

装置内部の空気を外に逃げにくい状態に保つことで、ダクト接続部からの臭い漏れを防止。揮発性の強い化学物質を扱う場合でも周囲環境への影響を抑える

堆肥舎・発酵施設のアンモニア臭に悩む
畜産農業なら
高濃度アンモニアを
低エネルギーで処理できる
ミライエ生物脱臭装置 (ミライエ)
ミライエ公式HP
画像引用元:ミライエ公式HP
(https://miraie-corp.com/product/deodorizer/)

設置場所

屋外または既存脱臭槽内

対応できる臭い

高濃度アンモニア/硫化水素/硫黄系臭気

寸法
(mm/幅・奥行・高さ)
6~12×9
(54~108㎡)
重量(kg)-

堆肥化・発酵工程から発生する硫化系臭気や3,000ppmクラスの高濃度アンモニアへ対応。強臭環境においても、安定した脱臭性能を発揮する。

微生物の力で分解するため、燃焼系設備のような高エネルギー消費が不要。さらに低圧ブロワ採用で電力消費を抑制し、24時間連続運転でもコストを抑える

【導入場所・におい別】

脱臭装置おすすめ3選