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浄化槽の脱臭装置導入事例から学ぶ臭気対策

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浄化槽の臭気問題は、近隣トラブルや設備の腐食を招く深刻な課題です。

本記事では、高湿度な環境でも安定した効果を発揮する脱臭事例や、発生しやすい臭気成分に応じた最適な対策法を解説。現場の資産と信頼を守る装置選びをサポートします。

脱臭装置を導入した浄化槽の事例

複合商業施設の
浄化槽から発生する汚水臭を解消

複合商業施設の浄化槽_脱臭装置導入事例
引用元:日本デオドール公式HP
(https://deodor.co.jp/tdm-exa04.html)
複合商業施設の浄化槽_脱臭装置導入事例
引用元:日本デオドール公式HP
(https://deodor.co.jp/tdm-exa04.html)
複合商業施設の浄化槽_脱臭装置導入事例
複合商業施設の浄化槽_脱臭装置導入事例
設置場所 複合商業施設(浄化槽排気設備)
臭気対象 浄化槽から排出される汚水臭
脱臭方法 活性炭脱臭

導入背景:
高湿度な浄化槽排気の維持管理を改善

複合商業施設における浄化槽排気設備の導入事例です。浄化槽からの排気は多量の湿気を含んでいるため、通常は薬液洗浄法などが検討されます。

しかし、本施設の担当者は維持管理にかかる多大な手間とコストに課題を感じていました。
運用の負担を軽減するため、入念な湿気対策を施した上で管理が容易な活性炭脱臭装置の導入を決定したのです。

導入後:
活性炭70%の充填量で十分な脱臭効果を実現

日本デオドールの吸着式脱臭器「TDMシリーズ」を導入しました。前処理としてミストセパレーターを設置し、水分を除去してから活性炭に通すことで吸着効率を維持。
本体や配管には耐食性に優れた塩ビ製を採用しています。

予算の都合上、活性炭の充填量を通常の70%に抑えましたが、接触時間を1秒以上確保する緻密な設計により、十分な脱臭効果を発揮しています。

参照元:日本デオドール公式HP(https://deodor.co.jp/tdm-exa04.html

汚泥堆肥化施設の二次発酵槽で
悪臭除去と乾燥促進を同時に実現

汚泥堆肥化施設_脱臭装置導入事例
引用元:ミライエ公式HP
(https://miraie-corp.com/case-study/odei-akushuu/)
汚泥堆肥化施設_脱臭装置導入事例
引用元:ミライエ公式HP
(https://miraie-corp.com/case-study/odei-akushuu/)
汚泥堆肥化施設_脱臭装置導入事例
汚泥堆肥化施設_脱臭装置導入事例
設置場所 汚泥堆肥化センター(二次発酵槽)
臭気対象 汚泥堆肥化に伴う二次発酵臭
脱臭方法 バイオフィルター脱臭

導入背景:
換気不足による高湿度と建屋の腐食

愛知県にある汚泥堆肥化センターの導入事例です。二次発酵槽に脱臭設備がなく、悪臭漏洩を防ぐために換気を制限せざるを得ず、湿度が90%に達する過酷な環境が常態化していました。
この高湿度による結露は建屋の腐食を進行させ、堆肥の水分が抜けにくいことも大きな経営課題でした。

限られたスペースで十分な換気風量を確保し、周辺環境への影響を遮断するため、省エネ・省スペースかつ高能力な脱臭設備の導入が不可欠となっていました。

導入後:
十分な換気が可能になり堆肥品質も向上

導入したのはミライエのバイオフィルター脱臭装置です。既存のロックウール式と同等の設置面積ながら、3倍の排ガス処理能力を誇る効率性が導入の決め手となりました。

導入後は、従来比7倍以上の脱臭効果を発揮。クリーンな排気により積極的な換気が可能となった結果、庫内の湿度が大幅に低下しました。
堆肥の水分量も60%から40%へと激減し、短期間での高品質な堆肥生産という付加価値まで実現しています。

参照元:ミライエ公式HP(https://miraie-corp.com/case-study/odei-akushuu/

新設の汚泥処理施設で
受入れ槽の強烈な腐敗臭を解消

新設の汚泥処理施設_脱臭装置導入事例
引用元:カルモア公式HP
(https://www.karumoa.co.jp/casestudy/spray/casestudy-8198/)
新設の汚泥処理施設_脱臭装置導入事例
引用元:カルモア公式HP
(https://www.karumoa.co.jp/casestudy/spray/casestudy-8198/)
新設の汚泥処理施設_脱臭装置導入事例
新設の汚泥処理施設_脱臭装置導入事例
設置場所 汚泥受入室
臭気対象 汚泥受入時に発生する強烈な腐敗臭
(アンモニア、硫黄化合物など)
脱臭方法 中和脱臭(噴霧式)

導入背景:
設備増設が困難な新設施設特有の課題

稼働を開始したばかりの汚泥処理施設での導入事例です。
ダンプからの汚泥投入時、アンモニアや硫黄化合物を含む強烈な腐敗臭が受入れ槽全体に充満し、作業環境の悪化が深刻な課題となっていました。

すでに建屋工事は完了しており、局所排気や強制換気設備の追加増設は極めて困難な状況。
見学者の来場も想定される施設であるため、有人空間での安全性と、空間全体を網羅する即効性のある脱臭対策が急務でした。

導入後:
ドライミストで脱臭効率97%を達成

カルモアの中和脱臭装置を導入しました。腐敗臭に特化した消臭剤「マイクロゲル」を微細なミスト状にして空間噴霧する方式です。
設備や床を濡らさないドライミストのため、精密機器のある環境や有人下でも安心して運用できる点が決め手となりました。

導入の結果、わずか40分の噴霧で臭気濃度が3,200から100へと劇的に改善し、脱臭効率97%という驚異的な数値を達成。
その確かな性能が認められ、別室への追加導入も即座に決定しました。

参照元:カルモア公式HP(https://www.karumoa.co.jp/casestudy/spray/casestudy-8198/

浄化槽の臭気対策に
効果的な脱臭方法

活性炭脱臭

多孔質の活性炭に臭気分子を吸着・除去する、最も汎用性の高い手法です。浄化槽から漏れる低濃度の複合臭(下水臭など)の仕上げ処理に最適。

湿気に弱い特性があるため、前処理としてミストセパレーターなどで除湿を行うことが、脱臭寿命を延ばしランニングコストを抑える鍵となります。

バイオフィルター脱臭

微生物の自然な分解力を利用して臭気成分を無害化する方法です。浄化槽臭の主成分である硫化水素の処理に圧倒的な効果を発揮します。

薬剤をほぼ使用せず、24時間稼働させても低コストな運用が可能。環境負荷の低減と長期的な経費削減を両立したい施設運営者に選ばれています。

薬液スクラバー

酸やアルカリの薬液シャワーで臭気を化学的に中和洗浄する方法です。高濃度のアンモニアや硫化水素が定常的に発生する大規模な浄化槽・汚泥処理プラントに適しています。

臭気と同時にダストやミストも除去できるため、排気系統の閉塞防止にも大きく貢献。薬液管理は必要ですが、高い処理信頼性を誇ります。

燃焼式脱臭

高温(約650~800℃)で臭気ガスを加熱し、酸化分解して完全に無臭化する方法です。他の手法では除去しきれない強烈な腐敗臭に対しても、確実な解決策となります。

脱臭効率は極めて高い一方、燃料費などの維持費は大きくなるため、周辺環境への影響が極めて深刻な場合の最終手段として検討されます。

参照元:愛知県公式HP【PDF】(https://www.pref.aichi.jp/uploaded/attachment/13638.pdf
CHECK

浄化槽の悩みを解決する脱臭装置の選び方

重要なのは臭気に合った脱臭装置を選ぶことです。同じ浄化槽でも、商業施設のビルピット、マンション、食品工場など、流入する排水の種類や処理方式によって、発生する臭気の成分や濃度は変わってきます。

ただし、目に見えない臭気成分を正確に特定するのは難しいため、臭気の発生場所に合った脱臭装置を選ぶのがおすすめです。

当メディアでは、臭気成分がよく分からないという方でも選びやすいよう、導入場所別におすすめの脱臭装置を厳選しました。食品工場におすすめの脱臭装置も調査していますので、現場に合った製品選びの材料としてご活用ください。

浄化槽で発生する
臭気の種類と特徴

硫化水素

腐った卵のような強烈な悪臭です。浄化槽内の酸素が不足する「嫌気的」な環境で発生します。
猛毒であるだけでなく、水分と反応して硫酸へと変化し、コンクリート建屋や金属配管をボロボロに腐食させるのが最大の特徴。
放置すれば施設全体の寿命を劇的に縮める、最も警戒すべき成分です。

アンモニア

鼻を突くツンとした刺激臭です。尿などの窒素化合物が分解される過程で発生します。水に極めて溶けやすい性質があるため、水や薬液を用いたスクラバー脱臭で効率的に除去が可能。

ただし、高濃度で充満すると人体への健康被害だけでなく、周囲の電子機器の劣化を早めるリスクも孕んでいます。

メチルメルカプタン

腐ったキャベツや生ゴミのような不快臭を放つ成分です。
人間が臭いを感じ取る限界値(閾値)が極めて低いため、たとえ微量の漏洩であっても周辺住民から「ゴミ臭い」という苦情を招くリスクが非常に高い成分です。
近隣トラブルを未然に防ぐには、本成分の確実な捕捉が欠かせません。

複合臭

複数の臭気成分が複雑に混ざり合い、単一成分の時よりも不快感や「えぐみ」が増幅された状態です。
特定の成分に絞った対策だけでは解決が難しく、あらゆる成分を網羅的に吸着・分解できる、汎用性と信頼性の高い脱臭システムが求められます。

他にも、場所(施設)ごとに脱臭装置の導入事例、発生しやすい臭気の種類、効果的な脱臭方法などをまとめています。自社が管理している施設のジャンル(または類似ジャンル)の記事をご一読ください。

【導入場所・におい別】
脱臭装置おすすめ3

導入場所とにおいの特性に着目し、それぞれの課題に適したおすすめの脱臭装置を紹介します。「種類が多くて、何が違うのかわからない」そんな方こそ、自分の現場に適した脱臭装置選びにお役立てください。

調理・加工臭に悩む
食品工場なら
調理臭・油煙臭を
無臭物質へ変化させる
VFDシリーズ (日本デオドール)
日本デオドール公式HP
画像引用元:日本デオドール公式HP
(https://deodor.co.jp/vfd-ntm.htm)

設置場所

排気ダクト

寸法
(mm/幅・奥行・高さ)
605×400×
1000~820×
570×1400(mm)
重量(kg)35~80

消臭成分が調理臭や油煙臭などと反応し、無臭物質へ変化させる。反応しきらない微量臭も、植物精油の香調により心地よい香りとなり効果を実感しやすい。

15種類の消臭剤が、水産加工から焼き菓子まで、食品の臭気に幅広く効果を発揮。植物由来の消臭成分で安全性が高く、厳しい安全・衛生管理基準もクリアする。

溶剤臭・VOC対策に悩む
化学・薬品工場なら
揮発性・触媒毒を含む排ガスの
臭気漏れを防ぐ
触媒式脱臭装置 (TESSHA)
TESSHA公式HP
画像引用元:TESSHA公式HP
(http://www.tessha.com/equipment/catalyst/cu-7eh/)

設置場所

乾燥炉排気・反応槽ベントライン など

寸法
(mm/幅・奥行・高さ)
-
重量(kg)-

VOCや悪臭成分を化学反応で無害・無臭に変換。微量のシリコンやリンを含む排ガスも前処理で対応可能で、触媒毒を含む化学・薬品工場でも使える

装置内部の空気を外に逃げにくい状態に保つことで、ダクト接続部からの臭い漏れを防止。揮発性の強い化学物質を扱う場合でも周囲環境への影響を抑える

堆肥舎・発酵施設のアンモニア臭に悩む
畜産農業なら
高濃度アンモニアを
低エネルギーで処理できる
ミライエ生物脱臭装置 (ミライエ)
ミライエ公式HP
画像引用元:ミライエ公式HP
(https://miraie-corp.com/product/deodorizer/)

設置場所

屋外または既存脱臭槽内

寸法
(mm/幅・奥行・高さ)
6~12×9
(54~108㎡)
重量(kg)-

堆肥化・発酵工程から発生する硫化系臭気や3,000ppmクラスの高濃度アンモニアへ対応。強臭環境においても、安定した脱臭性能を発揮する。

微生物の力で分解するため、燃焼系設備のような高エネルギー消費が不要。さらに低圧ブロワ採用で電力消費を抑制し、24時間連続運転でもコストを抑える

【導入場所・におい別】

脱臭装置おすすめ3選