ホーコスは、食品工場や医療機関、地下ピットなどで発生する大風量な排気や局所臭気の対策において、高い技術力を持つ総合機械メーカーです。80年以上の歴史の中で培った環境改善技術を軸に、多様なプロセスから生じる揮発性有機化合物(VOC)や排ガスの吸着ソリューションを提供しています。
本記事では、装置の仕組みや製品ラインナップ、詳細スペック、導入施設の傾向などを詳しくまとめました。
装置内部の第一段階に、油分や水分の粒子を分離するフィルターなどをあらかじめ組み込んでいます。活性炭の細かい穴を塞いでしまうオイルミストや塵埃を前段で確実に捕捉し、吸着剤の交換頻度を減らして長持ちさせる構造を実現しています。
粉塵や油煙と悪臭が同時に混在する過酷な運用環境下でも、安定した処理能力を維持。ダスト濃度が極めて高い現場では布状のろ過集塵装置(バグフィルタ)との連携にも対応し、破綻のない確実な除じんと脱臭をサポートするでしょう。
内部に設けられたスライド式レール構造により、作業者はラッチを引くだけでワンタッチでの引き抜きが可能。レンチやドライバーといった一般的な機械工具を一切必要としない設計を取り入れています。
カートリッジ自体がシール性の高い不織布などで完全に密閉されており、交換時に生じやすい炭素の細かい粉の飛散を軽減。食品加工場や医療機関などの衛生管理に敏感なエリアでも、屋内環境を汚染せず容易に作業が行えます。

食品工場や廃棄物リサイクル施設など、ミストと悪臭が同時に排出される現場に向けて設計された大風量モデルです。あらかじめ工場で組み立てられた状態で納品されるため、現場での据付や配管工事が極めてスピーディーに行えます。
対応する排気風量は毎分50〜800m3という高容量をカバー。大規模な製造プロセスに適しており、工期短縮と初期の設置工数削減に大きく貢献するでしょう。
| 脱臭方法 | プレフィルターろ過 + 活性炭吸着による直列配置仕様 |
|---|---|
| 内蔵フィルター | エアフィルタ型 / ミストセパレータ型から選択 |
| 処理排気風量 | 50 〜 800 m3/分 |
| 主な用途 | 食品製造、産廃処理場、リサイクル工場など |
| 装置の特徴 | 組み立て済みパッケージによるスピード施工、活性炭が長持ちする構造 |
| 臭気対象 | 粉塵や油煙、オイルミストが混ざり合う過酷な複合臭 |

中規模および小規模の局所排気や、クリーンルーム排気向けに供給されているコンパクトな脱臭装置です。カートリッジ1個あたりの重量が軽く設計されており、保全スタッフ1名でも容易に持ち運べる優れたアクセス性を備えています。
排気風量に合わせて毎分4〜40m3のレンジに対応。設置場所の仕様やダクト接続構成に合わせて寸法や重量を個別に設計できるため、無駄のないフレキシブルな設備プランを可能にするでしょう。
| 脱臭方法 | 密閉型カートリッジによる粒状活性炭吸着 |
|---|---|
| 処理排気風量 | 4〜40m3/分 |
| 寸法・質量特性 | ダクト接続構成や設置仕様に応じて個別設計 |
| 主な用途 | 病院、介護施設、店舗、地下ピット、クリーンルームなど |
| 装置の特徴 | 工具不要のワンタッチ着脱構造、炭素微粉末の飛散防止メカニズム |
| 臭気対象 | 各種施設や局所吸引装置から発生する複合臭 |
現在、公式サイトにおいて詳細な導入事例は確認できませんでした。
しかし、同社の活性炭吸着脱臭システムは、食品製造プラントや産廃処理場などの大規模施設をはじめ、地下汚水ピットや病院の調剤室、クリーンルームに至るまで、幅広い現場の悪臭対策として稼働しています。
事例を踏まえた導入施設の傾向
大風量のプロセスから揮発性有機化合物などが排出される工場や、工具を使わずクリーンにろ材交換を行いたい施設で多く選ばれています。前処理フィルターとの一体設計により、粉塵やオイルミストをその場でしっかり捕捉したい現場に適した選択肢と言えるでしょう。
ただし、ダクト内の空気抵抗を一切変更したくない後付け案件には注意を要します。活性炭に気流を通過させる構造上、一定の圧力損失が発生するため排気ファンを引っ張る力が高まる恐れがあります。
その場合は、ファン能力の更新や、圧力損失がほとんど生じない植物精油中和消臭方式などの代替技術との棲み分けを検討すると良いでしょう。このように製品ごとに得意な領域や適合する条件が異なるため、発生場所に応じた適切な選定が欠かせません。
においの原因や発生場所によって適した脱臭装置は異なります。当メディアでは、「食品工場」「化学・薬品工場」「畜産農業現場」など、においの発生場所ごとに適した装置を紹介しています。環境に合った装置選びの参考にしてください。
「なぜその装置が選ばれているのか」「自社に本当に合っているのか」を整理して検討したい方は脱臭装置の選び方(種類別の特徴)を、同じような環境での導入イメージを具体的に知りたい方は施設別の導入事例まとめもあわせてご一読ください。
カートリッジ式脱臭装置では、ケーシング内部に設けられたスライド式レール構造を導入。作業者はラッチを引くだけでワンタッチで内部の活性炭カートリッジを引き抜くことができます。
物理的な交換に伴う労力を最小限に留めつつ、安定した吸着性能を維持する運用が可能に。不織布で密閉された梱包状態で提供されるため、周囲への細かい粉末の飛散を防ぎ、衛生的なエリアでの作業を簡素化しているのも特徴のひとつです。
工作機械や建築設備機器なども手がける総合メーカーとしての強みを活かし、大気汚染防止のための集塵・脱臭システムを包括的に提案。あらかじめ工場で組み立てられたパッケージ製品の供給により、実地での据付配管工事を迅速に完了させる体制を整えています。
自己資本314億円という強固な財務体質を背景に、プラン設計から施工、その後の定期的なカートリッジ供給にいたるまで、長期にわたる安定操業をサポートするでしょう。
| 会社名 | ホーコス株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 広島県福山市草戸町3-12-20 |
| 電話番号 | 084-922-2600(大代表) |
| 公式HP | https://www.horkos.co.jp/ |
導入場所とにおいの特性に着目し、それぞれの課題に適したおすすめの脱臭装置を紹介します。「種類が多くて、何が違うのかわからない」そんな方こそ、自分の現場に適した脱臭装置選びにお役立てください。

設置場所
排気ダクト
| 寸法 (mm/幅・奥行・高さ) | 605×400× 1000~820× 570×1400(mm) |
|---|---|
| 重量(kg) | 35~92 |
消臭成分が調理臭や油煙臭などと反応し、無臭物質へ変化させる。反応しきらない微量臭も、植物精油の香調により心地よい香りとなり効果を実感しやすい。
15種類の消臭剤が、水産加工から焼き菓子まで、食品の臭気に幅広く効果を発揮。植物由来の消臭成分で安全性が高く、厳しい安全・衛生管理基準もクリアする。

設置場所
乾燥炉排気・反応槽ベントライン など
| 寸法 (mm/幅・奥行・高さ) | - |
|---|---|
| 重量(kg) | - |
VOCや悪臭成分を化学反応で無害・無臭に変換。微量のシリコンやリンを含む排ガスも前処理で対応可能で、触媒毒を含む化学・薬品工場でも使える。
装置内部の空気を外に逃げにくい状態に保つことで、ダクト接続部からの臭い漏れを防止。揮発性の強い化学物質を扱う場合でも周囲環境への影響を抑える。

設置場所
屋外または既存脱臭槽内
| 寸法 (mm/幅・奥行・高さ) | 6~12×9 (54~108㎡) |
|---|---|
| 重量(kg) | - |
堆肥化・発酵工程から発生する硫化系臭気や3,000ppmクラスの高濃度アンモニアへ対応。強臭環境においても、安定した脱臭性能を発揮する。
微生物の力で分解するため、燃焼系設備のような高エネルギー消費が不要。さらに低圧ブロワ採用で電力消費を抑制し、24時間連続運転でもコストを抑える。