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脱臭装置に関する基礎知識

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効果的な臭気対策を実現するには、現場の状況や予算に合わせて適切な「脱臭装置」を選ぶことが大切です。

本記事では、導入検討の前に知っておくべき脱臭方式の違い、特定すべき臭気の種類、費用相場といった基礎知識を解説します。

脱臭方式を比較

脱臭装置には「活性炭脱臭」「スクラバー脱臭(薬液洗浄)」「燃焼式脱臭」「バイオフィルター脱臭」「オゾン脱臭」などの方式が存在します。

着目すべきは「どの方式が性能がいいか」という優劣ではなく、「現場の臭気成分と相性が良いのはどれか」という適合性です。

相性を無視して選定すれば、期待した効果が得られないばかりか、運用コストが膨れ上がるリスクもあります。
まずは各方式の特徴を比較し、自社の課題に合う候補を絞り込むことが大切です。

臭気の種類

臭気は大きく分けて「悪臭防止法に基づく特定悪臭物質」「化学的性質」「人間の感覚」という3つの視点で分類されます。
なかでも脱臭装置を選ぶ際に重要なのが、酸性・アルカリ性・中性といった「化学的性質」の把握です。

においの性質が分かれば、採用すべき対策は論理的に導き出せます。
「何の成分か分からない」場合でも、現場で感じるにおいの印象や発生源の特徴によって、有効な装置の当たりをつけることは可能です。

脱臭装置の費用
(トータルコスト)

脱臭装置にかかる費用は、導入時の「初期費用」と、稼働後に発生し続ける「維持費」の2つで構成され、方式によってこの費用バランスは大きく異なります。

導入費用の安さだけで安易に決定すると、毎月の維持費が経営を圧迫しかねません。数年単位のトータルコストで比較検討することが必要です。

脱臭装置の初期費用
(イニシャルコスト)

脱臭装置の初期費用は数十万円から数千万円と非常に幅広く設定されています。
価格差を左右するのは、採用する脱臭方式の違いに加え、「臭気処理のための風量」ダクト配管などの「付帯工事」の規模です。

正確な相場を知るためには、カタログ価格を眺めるだけでなく、「自社の現場の風量」や「設置スペースの条件」を整理した上で見積もりを取ることが重要になります。

以下に、Web調査に基づく各方式の「実際の金額例」や、見積もりに含まれる工事費などの内訳をまとめました。

脱臭装置のランニングコスト削減

世界情勢の緊迫や資源高に伴い、脱臭装置の燃料費(ガス・重油代)や薬剤・消耗品コストが急騰し、工場の経営を圧迫するケースが増えています。

目先の導入費用の安さだけで選んだ従来方式を使い続けると、数年で数千万円単位のコスト超過を招く「落とし穴」に嵌まりかねません。

本記事では、燃料費を大幅カットする「触媒式」への切り替えや、脱石油系リスクを実現する「植物由来中和消臭」「低電力生物脱臭」など、時代に即したランニングコスト削減・リプレイス手法を解説します。

脱臭装置の排気風量計算

脱臭装置を適切に選定・設計するための第一歩となるのが、現場の「排気風量」の正確な算出です。
風量設計を誤ると、室内にニオイが滞留する原因になるだけでなく、不必要な設備コストの肥大化を招きます。

本記事では、部屋全体のこもり臭を薄める「全体換気」と、発散源の直上でピンポイントに捕集する「局所排気」の実務的な計算公式や、給排気バランス(陰圧化)の注意点を解説します。

過大・過小な設計を防ぎ、自社の風量規模に適した脱臭方式を見極めるための基準をご確認いただけます。

脱臭装置のデモ機・テスト機貸出

業務用・工業用の脱臭システムは高額な投資となるため、導入後の「ニオイが消えない」というミスマッチは何としても避けなければなりません。

特に多成分が混ざり合った「複合臭」の対策においては、カタログスペックを過信せず、本契約の前に実機や小型の実験機による「実証試験(デモテスト)」を行うプロセスが推奨されます。

本記事では、既存ダクトへのバイパス接続手順に加え、三点比較式臭袋法など主観に頼らない科学的な効果検証の手法や、方式別のテストの手軽さの違いを解説します。

脱臭装置の温度・湿度による
性能低下

「夏場になると急に周辺住民からのクレームが増える」「特定の製造工程からの排気を通すと脱臭効率が著しく落ちる」といった不具合には、明確な科学的理由があります。

脱臭装置の多くは、対象ガスの濃度だけでなく、流路を通過する排気の「温度」や「相対湿度」の変化によって劇的に処理効率が変動します。

本記事では、活性炭の40℃限界やオゾンの硝酸腐食リスクといった性能低下のメカニズムと、それらを防ぐための前処理設備(冷却・除湿)の選び方を詳しく解説します。

脱臭装置の前処理フィルター

脱臭装置を導入したのにフィルターがすぐ目詰まりする、交換頻度が想定の数倍になった——そのトラブルの大半は、排気中の粉塵やオイルミスト、水分がろ材に直接到達していることが原因です。

前処理を怠ると、活性炭の早期飽和や通風抵抗の急増だけでなく、有機溶剤との反応による発熱・発火リスクにまでつながりかねません。

本記事では、同伴物質の種類(粉塵・油分・水分・タール)に応じた前処理装置の選び方と、メインの脱臭方式との最適な組み合わせをマトリクス表で解説します。

ダクトレス脱臭装置

外壁へのダクト貫通工事がビルの管理規約や構造上の制約で実施できない——そんな環境で注目されているのが、ダクト工事不要で導入できる室内循環型の脱臭装置です。

コンセント接続だけで稼働でき、レイアウト変更や退去時の原状回復にも柔軟に対応できる一方、処理風量やフィルター飽和時の安全管理にはダクト排気型とは異なる注意点があります。

本記事では、ダクトレス脱臭装置の基本構造とメリット・限界を整理し、ダクト排気型との比較表で自社環境への適用可否を判断するための基準を解説します。

脱臭装置の防爆仕様

化学工場や塗装工場など可燃性ガスや有機溶剤の蒸気が発生するエリアでは、脱臭装置の選定にあたって防爆仕様への適合が不可欠です。

防爆対策を怠った設備は、静電気や電気火花による着火・爆発事故を招くだけでなく、消防法や労働安全衛生法に基づく行政指導の対象にもなりかねません。

本記事では、危険場所の3分類(特別危険箇所・第一類・第二類)と代表的な防爆構造の読み方を整理し、湿式・吸着・燃焼の各脱臭方式が持つ固有の着火リスクと安全基準の違いを解説します。

脱臭装置の補助金・助成金

脱臭装置専用の補助金は少ないものの、自治体の公害防止対策や国の省エネ・生産性向上といった枠組みの中で支援対象となるケースがあります。

申請には公募要領の確認が不可欠であり、交付決定前の契約は対象外となるなど注意点も多いため、自治体の窓口や販売店と連携して計画的に準備を進めることが重要です。

脱臭装置の耐用年数と減価償却

産業用脱臭装置の法定耐用年数と実際の寿命の違いや、設備更新を検討すべきタイミングについて解説しています。処理方式や環境による劣化要因、買い替えのサイン、更新時のポイントも紹介していますので、設備の運用や見直しにお悩みの方は、ぜひ本記事の詳細をご覧ください。

脱臭装置のメンテナンスと点検項目

脱臭装置のメンテナンスについて、日常・定期点検などの種類や方式別の点検項目を解説しています。自社対応と業者依頼の適切な使い分けや、運用負担を軽減するポイントも確認していきましょう。

ダクト式脱臭装置とは?

工場や厨房の排気ラインに接続してニオイを処理するダクト式脱臭装置について、基本的な仕組みやメリット・デメリットといった基礎知識を解説しています。自社の現場環境に合わせた適切な選定や風量設計のポイントとしてお役立てください。

【導入場所・におい別】
脱臭装置おすすめ3

導入場所とにおいの特性に着目し、それぞれの課題に適したおすすめの脱臭装置を紹介します。「種類が多くて、何が違うのかわからない」そんな方こそ、自分の現場に適した脱臭装置選びにお役立てください。

調理・加工臭に悩む
食品工場なら
調理臭・油煙臭を
無臭物質へ変化させる
VFDシリーズ (日本デオドール)
日本デオドール公式HP
画像引用元:日本デオドール公式HP
(https://deodor.co.jp/vfd-ntm.htm)

設置場所

排気ダクト

対応できる臭い

調理油/魚類/肉類/揚げ物/煮炊き排気/生ゴミ/カビ/硫化水素/スチレン/硫化メチル

寸法
(mm/幅・奥行・高さ)
605×400×
1000~820×
570×1400(mm)
重量(kg)35~92

消臭成分が調理臭や油煙臭などと反応し、無臭物質へ変化させる。反応しきらない微量臭も、植物精油の香調により心地よい香りとなり効果を実感しやすい。

15種類の消臭剤が、水産加工から焼き菓子まで、食品の臭気に幅広く効果を発揮。植物由来の消臭成分で安全性が高く、厳しい安全・衛生管理基準もクリアする。

溶剤臭・VOC対策に悩む
化学・薬品工場なら
揮発性・触媒毒を含む排ガスの
臭気漏れを防ぐ
触媒式脱臭装置 (TESSHA)
TESSHA公式HP
画像引用元:TESSHA公式HP
(http://www.tessha.com/equipment/catalyst/cu-7eh/)

設置場所

乾燥炉排気・反応槽ベントライン など

対応できる臭い

香料/樹脂/フェノール/キシレン/酢酸ブチル/コーティング機排気/酢酸エチル/シアン化水素/アンモニア/1,2,4-トリメチルベンゼン

寸法
(mm/幅・奥行・高さ)
-
重量(kg)-

VOCや悪臭成分を化学反応で無害・無臭に変換。微量のシリコンやリンを含む排ガスも前処理で対応可能で、触媒毒を含む化学・薬品工場でも使える

装置内部の空気を外に逃げにくい状態に保つことで、ダクト接続部からの臭い漏れを防止。揮発性の強い化学物質を扱う場合でも周囲環境への影響を抑える

堆肥舎・発酵施設のアンモニア臭に悩む
畜産農業なら
高濃度アンモニアを
低エネルギーで処理できる
ミライエ生物脱臭装置 (ミライエ)
ミライエ公式HP
画像引用元:ミライエ公式HP
(https://miraie-corp.com/product/deodorizer/)

設置場所

屋外または既存脱臭槽内

対応できる臭い

高濃度アンモニア/硫化水素/硫黄系臭気

寸法
(mm/幅・奥行・高さ)
6~12×9
(54~108㎡)
重量(kg)-

堆肥化・発酵工程から発生する硫化系臭気や3,000ppmクラスの高濃度アンモニアへ対応。強臭環境においても、安定した脱臭性能を発揮する。

微生物の力で分解するため、燃焼系設備のような高エネルギー消費が不要。さらに低圧ブロワ採用で電力消費を抑制し、24時間連続運転でもコストを抑える

【導入場所・におい別】

脱臭装置おすすめ3選