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業種別の主な臭気成分と特徴

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発生する臭気成分や濃度は施設の種類によって千差万別であり、状況に即した装置選定が、安定した脱臭効果を得る鍵となります。不適切な方式を選んでしまうと、十分な脱臭ができないばかりか、装置の寿命を縮める原因にもなりかねません。

本記事では、主要な業種ごとに発生しやすい代表的な臭気成分とその特徴を徹底解説します。自社の業界で問題になりやすい物質を正しく理解し、近隣苦情の解決や法令遵守に向けた確実な脱臭装置選びの検討材料としてお役立てください。

なぜ業種ごとに
臭いの対策が違うのか?

脱臭装置の効果を最大限に発揮させるためには、まず業種ごとの臭いの特性を正しく理解する必要があります。発生する成分の化学的性質や濃度によって、有効な脱臭方式は全く異なるためです。ここでは、なぜ一律の対策では解決できないのか、成分と装置選定の密接な関係について紐解いていきます。

臭気成分の違いが脱臭装置の選び方を左右する

悪臭対策を難しくしている要因は、においの元となる「悪臭物質」が持つ化学的・物理的な性質の違いにあります。例えば、目に見えない気体として広がる成分もあれば、油煙(オイルミスト)などの微粒子に付着して漂う成分もあります。また、酸性・アルカリ性・中性といった化学的性質の違いによっても、有効なアプローチ(脱臭方式)は180度変わります

もし、成分の特性を無視して「安価だから」「実績が多いから」と不適切な脱臭装置を選んでしまうと、においが全く消えないばかりか、数ヶ月でフィルターが目詰まりしたり、装置内部が腐食して故障したりする致命的なトラブルを招きかねません。世界的なエネルギー価格や原材料費の高騰が続く現在において、設備の買い直しや早期のリプレイスは経営への大きな打撃となります。だからこそ、自社の排出する臭気成分の「正体」を見極めることが、無駄のない設備投資の第一歩なのです。

【業種別】
代表的な臭気成分と発生源

私たちの身の回りにある事業場では、その業務内容に応じて特有の悪臭物質が排出されています。ここでは、周辺環境への配慮から特に迅速な苦情対策が求められる「飲食店」「廃棄物処理施設」「排水施設」の3つの業種をピックアップ。どのような臭気成分がどこから発生しているのかを詳しく解説します。

飲食店の臭気成分

飲食店や商業施設の厨房から発生するにおいは、食材の調理や油の加熱によって生じる多種多様な有機化合物の複合臭です。特に近隣住民からのクレームに繋がりやすいのが、焼き肉や揚げ物などで発生する強烈な油煙臭や焦げ臭です。

代表的な成分としては、油の加熱分解や焦げから生じる「アセトアルデヒド」、肉や魚の脂、排水口の汚れに由来する「イソ吉草酸」や「ノルマル酪酸」、魚介類の生臭さの主成分である「トリメチルアミン」などが挙げられます。これらは住宅地に近い場所で発生することが多いため、厨房ダクトに後付けでき、調理臭そのものを無臭物質へと化学変化させる中和消臭方式などが広く選ばれています。

廃棄物処理施設の臭気成分

ごみ処理場やリサイクル施設、堆肥化施設などの廃棄物処理現場では、有機物の腐敗や発酵プロセスに伴い、極めて高濃度かつ不快度の高い悪臭が突発的に発生します。悪臭防止法への抵触は、操業停止や許可取消といった事業継続を脅かす重大なリスクに直結するため、極めて厳格な管理が求められます。

主な臭気成分は、生ごみの腐敗に伴う「硫化水素」や「メチルメルカプタン」などの硫黄系化合物、糞尿や発酵工程から生じる高濃度の「アンモニア」、精度高く近隣クレームに直結する「アセトアルデヒド」などです。これらは金属を激しく腐食させる性質を持つため、装置の耐久性も重要です。ランニングコストを抑えつつ24時間安定して処理できる、微生物の力を利用した生物脱臭装置や、薬液スクラバーなどが主流となっています。

悪臭防止法と
特定悪臭物質について

企業が持続可能な事業運営を続ける上で、国の定める法規制の遵守は不可欠な義務です。近隣住民とのトラブルを防ぐだけでなく、操業停止などの重大なリスクを回避するためにも、悪臭防止法の仕組みを正しく知る必要があります。ここでは、企業が必ず押さえておくべき特定悪臭物質と規制基準の基本を整理しました。

企業が知っておくべき臭気指数と規制基準

工場や事業場が臭気対策を行う上で、必ず遵守しなければならないのが「悪臭防止法」です。この法律では、人々に不快感を与える代表的な物質として22物質が「特定悪臭物質」として指定されており、アンモニアや硫化水素、トリメチルアミン、アセトアルデヒドなどがこれに該当します。

規制の基準には、物質の濃度を直接測定する「物質濃度規制」と、人間の嗅覚を用いてにおいの程度を測定する「臭気指数規制」の2種類があり、近年は多くの自治体が複合臭にも対応できる「臭気指数規制」への移行を進めています。規制基準を超過した場合、自治体からの改善勧告や改善命令の対象となり、応じない場合は罰則が科されるだけでなく、企業の社会的信用を大きく失うことになります。法規制をクリアするためには、自社がどの物質を排出し、どの基準が適用されているのかを正確に把握することが不可欠です。

臭気成分に適した
脱臭装置を見つけるには?

自社の現場で発生している臭気成分の傾向が判明したら、次はいよいよ具体的な装置選びのステップです。目先の初期費用だけでなく、成分との相性や、世界情勢に左右されない将来的な維持費まで見据えた選定が成功を左右します。現場の課題を確実に解決し、コストパフォーマンスにも優れた脱臭装置の見つけ方をご紹介します。

ここまで解説した通り、悪臭対策を成功させるためには、発生している「臭気成分の特性」を見極め、それに最も合致した脱臭方式を選ぶことが唯一の解決策です。しかし、実際の現場では複数の成分が混ざり合った「複合臭」であることがほとんどであり、専門知識なしに最適な装置を選定するのは容易ではありません。

当メディアでは、それぞれの業種の課題や臭気特性に応じ、初期費用とランニングコストの双方のバランスを考慮した最適な業務用脱臭装置の選定ガイドをご用意しています。近隣からの苦情を未然に防ぎ、長期的に安定した操業を維持するために、まずは実績豊富なおすすめの脱臭装置からチェックしてみましょう。

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【導入場所・におい別】
脱臭装置おすすめ3

導入場所とにおいの特性に着目し、それぞれの課題に適したおすすめの脱臭装置を紹介します。「種類が多くて、何が違うのかわからない」そんな方こそ、自分の現場に適した脱臭装置選びにお役立てください。

調理・加工臭に悩む
食品工場なら
調理臭・油煙臭を
無臭物質へ変化させる
VFDシリーズ (日本デオドール)
日本デオドール公式HP
画像引用元:日本デオドール公式HP
(https://deodor.co.jp/vfd-ntm.htm)

設置場所

排気ダクト

寸法
(mm/幅・奥行・高さ)
605×400×
1000~820×
570×1400(mm)
重量(kg)35~92

消臭成分が調理臭や油煙臭などと反応し、無臭物質へ変化させる。反応しきらない微量臭も、植物精油の香調により心地よい香りとなり効果を実感しやすい。

15種類の消臭剤が、水産加工から焼き菓子まで、食品の臭気に幅広く効果を発揮。植物由来の消臭成分で安全性が高く、厳しい安全・衛生管理基準もクリアする。

溶剤臭・VOC対策に悩む
化学・薬品工場なら
揮発性・触媒毒を含む排ガスの
臭気漏れを防ぐ
触媒式脱臭装置 (TESSHA)
TESSHA公式HP
画像引用元:TESSHA公式HP
(http://www.tessha.com/equipment/catalyst/cu-7eh/)

設置場所

乾燥炉排気・反応槽ベントライン など

寸法
(mm/幅・奥行・高さ)
-
重量(kg)-

VOCや悪臭成分を化学反応で無害・無臭に変換。微量のシリコンやリンを含む排ガスも前処理で対応可能で、触媒毒を含む化学・薬品工場でも使える

装置内部の空気を外に逃げにくい状態に保つことで、ダクト接続部からの臭い漏れを防止。揮発性の強い化学物質を扱う場合でも周囲環境への影響を抑える

堆肥舎・発酵施設のアンモニア臭に悩む
畜産農業なら
高濃度アンモニアを
低エネルギーで処理できる
ミライエ生物脱臭装置 (ミライエ)
ミライエ公式HP
画像引用元:ミライエ公式HP
(https://miraie-corp.com/product/deodorizer/)

設置場所

屋外または既存脱臭槽内

寸法
(mm/幅・奥行・高さ)
6~12×9
(54~108㎡)
重量(kg)-

堆肥化・発酵工程から発生する硫化系臭気や3,000ppmクラスの高濃度アンモニアへ対応。強臭環境においても、安定した脱臭性能を発揮する。

微生物の力で分解するため、燃焼系設備のような高エネルギー消費が不要。さらに低圧ブロワ採用で電力消費を抑制し、24時間連続運転でもコストを抑える

【導入場所・におい別】

脱臭装置おすすめ3選