カルモアは、1990年の設立以来、脱臭を中心とした空気環境事業に特化してきた企業です。臭気の調査、対策、分析までを総合的に行い、工場から商業施設、マンションまで幅広い分野での問題解決を支援しています。
本記事では、装置の特徴や製品ラインナップ、詳細スペック、導入事例などを解説します。
カルモアの特徴のひとつは、24名の臭気判定士が在籍(2026年5月調査時点)する専門集団によるデータに基づいた臭気アセスメントです。
臭気問題が発生した際、単に装置を設置するのではなく、まずは臭気の原因や発生源、影響度を調査・測定します。このアセスメントにより、対象となる臭気成分を特定し、その施設に適した脱臭装置や薬剤を客観的なデータに基づいて選定するため、より効率的で実用的な対策が期待できます。
カルモアは、10万件以上(※)の対策実績から得られたデータをもとに、多様な臭気課題に対応できる製品ラインナップを展開しています。消臭剤の噴霧装置から、物理吸着型のセラミックフィルター、注入式低温プラズマ脱臭装置まで、臭気の濃度や風量、設置スペースに応じた選択が可能です。厨房の調理臭から工場の排気まで、現場の課題に柔軟に対応できる体制が整っています。

消臭剤スプレー脱臭装置は、専用の消臭剤マイクロゲルをミスト状にして噴霧し、臭気と気液接触させることで脱臭を行うシステムです。燃焼法や活性炭脱臭装置、スクラバー等と比較してイニシャルコストが安価であり、ファンの圧力損失もほとんどありません。反応チャンバーとして既存の排気ダクトを使用するため設置スペースの融通が利きやすく、同時に多数のラインを対策することも可能です。稼働条件に合わせた噴霧量の制御にも対応しています。

スクラバー脱臭装置は、循環している水に排ガスを気液接触させてガスや粉塵を処理する仕組みです。水に溶けやすい排ガスに対して脱臭効果が期待でき、適した薬品を添加することでさらに性能の向上が見込めます。初期費用や維持費用が比較的安価に抑えられる点が特徴ですが、有機溶剤等のような疎水性の臭気には不向きとされています。導入にあたっては、廃水処理施設を備えた工場や香料工場・製紙工場・半導体工場などでの利用に適しています。

ゼオガイアは、無数の細孔を持つセラミックフィルターで臭気分子を物理的に吸着する脱臭装置です。水や電気、圧縮空気などのユーティリティが不要で稼働するため、電力消費がなくランニングコストを抑えることが可能です。また、活性炭と比べてフィルターの交換頻度が少なく、幅広い臭気成分に対応できるのが特徴です。無機繊維素材を使用しているため特定不燃材料に準ずる不燃性能を有しており、安全性にも配慮されています。

ネオプラズは、低温プラズマを活用し、生成した活性ガスの酸化作用で臭気成分を分解する仕組みの脱臭装置です。従来の燃焼脱臭装置に引けを取らない脱臭効率を目指しつつ、CO2排出量を抑える設計となっています。また、オイルミストや粉塵を含む排気にも前処理なしで対応可能なケースがあり、装置本体もコンパクトなため省スペースでの設置が検討できます。導入費用と維持費用の削減が期待できる装置です。
対象の工場では、動物性原料の加熱および乾燥工程から生じる強い臭気により、近隣住民から悪臭に関する苦情が発生していました。過去に他社の大規模な脱臭装置に想定約1億円を投資して導入したものの、効果がほとんど得られない状態が続いており、原因の特定や改善策の優先順位が不明確なまま時間と費用だけが経過しているという課題を抱えていました。
カルモアの臭気判定士によるアセスメントを実施し、拡散シミュレーションによって影響の強い排気箇所を特定しました。その後、実排気を用いて注入式低温プラズマ脱臭装置のデモテストを行った結果、96.9〜99.8%という高い脱臭効率を記録しました。脱臭効果がデータとして確認されたため、正式な装置導入が前向きに検討されています。
廃プラスチックを再利用する工場において、素材の粉砕工程で強い腐敗臭が一気に広がり、作業環境が悪化していました。外部への悪臭苦情につながる恐れがあったため、社内でも早急な対策が必要と判断されました。また、工場が新設されたばかりであったため、既存の集塵機などの設備を活かしながら、コストを抑えて効果的な臭気対策を実施したいという要望がありました。
実際の排気を利用して注入式低温プラズマ脱臭装置のデモテストを実施したところ、最大で96.8%の脱臭効率が確認されました。課題であった特有の腐敗臭も大幅に低減され、作業環境の改善が見込める結果となりました。既存の集塵設備と組み合わせて導入できる点も評価されており、臭気が強まりやすい夏の追加テストを経て、正式導入に向けた計画が進行しています。
事例を踏まえた導入施設の傾向
カルモアの脱臭装置は、飼料工場や廃プラスチック工場など、周囲への悪臭苦情リスクが懸念される強い臭気が発生しやすい施設で多く導入検討されています。特に、既存の設備で十分な効果が得られなかったケースや、オイルミストを含む排気に対して、事前の臭気アセスメントを通じて適した装置を選定し、デモテストで効果を実測してから導入に至るケースが目立つ傾向にあります。
環境に合った装置選びの参考にしてください。
「なぜその装置が選ばれているのか」「自社に本当に合っているのか」を整理して検討したい方は脱臭装置の選び方(種類別の特徴)を、同じような環境での導入イメージを具体的に知りたい方は施設別の導入事例まとめもあわせてご一読ください。
カルモアでは、脱臭装置やニオイセンサーの定期保守を推奨しています。購入店またはカルモアへ直接お問い合わせください。その際、機器名・シリアルNo・設置時期を伝えるとスムーズに対応可能です。
カルモアでは導入後も長く製品を活用できるよう、アフターサポート体制を整えています。稼働中の装置の効果に不安がある場合、臭気判定士が訪問して作動状況や脱臭効果を測定します。他社製装置の測定も可能です。
また、不具合時の修理対応として、郵送可能な小型機器の引き取り修理や、大型据付装置の出張修理を行っています。消耗品や部品の購入も受け付けており、納品後も性能維持を総合的に支援します。
| 会社名 | 株式会社カルモア |
|---|---|
| 所在地 | 東京都中央区新川2-9-5 |
| 電話番号 | 03-5540-5851 |
| 公式HP | https://www.karumoa.co.jp/ |
導入場所とにおいの特性に着目し、それぞれの課題に適したおすすめの脱臭装置を紹介します。「種類が多くて、何が違うのかわからない」そんな方こそ、自分の現場に適した脱臭装置選びにお役立てください。

設置場所
排気ダクト
| 寸法 (mm/幅・奥行・高さ) | 605×400× 1000~820× 570×1400(mm) |
|---|---|
| 重量(kg) | 35~92 |
消臭成分が調理臭や油煙臭などと反応し、無臭物質へ変化させる。反応しきらない微量臭も、植物精油の香調により心地よい香りとなり効果を実感しやすい。
15種類の消臭剤が、水産加工から焼き菓子まで、食品の臭気に幅広く効果を発揮。植物由来の消臭成分で安全性が高く、厳しい安全・衛生管理基準もクリアする。

設置場所
乾燥炉排気・反応槽ベントライン など
| 寸法 (mm/幅・奥行・高さ) | - |
|---|---|
| 重量(kg) | - |
VOCや悪臭成分を化学反応で無害・無臭に変換。微量のシリコンやリンを含む排ガスも前処理で対応可能で、触媒毒を含む化学・薬品工場でも使える。
装置内部の空気を外に逃げにくい状態に保つことで、ダクト接続部からの臭い漏れを防止。揮発性の強い化学物質を扱う場合でも周囲環境への影響を抑える。

設置場所
屋外または既存脱臭槽内
| 寸法 (mm/幅・奥行・高さ) | 6~12×9 (54~108㎡) |
|---|---|
| 重量(kg) | - |
堆肥化・発酵工程から発生する硫化系臭気や3,000ppmクラスの高濃度アンモニアへ対応。強臭環境においても、安定した脱臭性能を発揮する。
微生物の力で分解するため、燃焼系設備のような高エネルギー消費が不要。さらに低圧ブロワ採用で電力消費を抑制し、24時間連続運転でもコストを抑える。