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中和脱臭装置の効果と導入に適した施設・製品一覧

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ゴミ処理場や食品工場など、広範囲に広がるにおいや複合的な悪臭への対策として、中和脱臭装置は活用されています。

本記事では、中和脱臭装置の特性や適した現場のほか、代表的な製品についても詳しくまとめました。

先に中和脱臭装置の製品一覧を詳しく見たい方は、中和脱臭装置一覧を見るをクリックしてください。

中和脱臭法(消臭剤噴霧)とは

悪臭成分と反応して性質を変える「化学的中和」と、微粒子が臭気成分を取り込む「包摂(ほうせつ)」の作用によって、においを低減させる方法。芳香成分で覆い隠すマスキングとは異なり、臭気物質そのものに働きかけて変化させる仕組みです。

消臭剤を霧状に噴霧し、臭気成分と直接接触させることで作用が生じます。空間に拡散したにおいに対して自然に広がるのを待つ方式ではなく、発生源付近やダクト内など、臭気が高濃度となる箇所で接触させる運用が前提です。

中和脱臭装置が効果を発揮する
においと施設

効果が出やすい臭気の種類

  • 生ゴミ・腐敗臭:ゴミピットや廃棄物保管庫から発生する複合的な腐敗臭
  • アンモニア臭:畜産場や堆肥化施設、トイレから発生する刺激臭
  • 硫化水素(下水臭):排水処理施設や汚泥貯留槽から出る腐卵臭
  • 調理臭・排気臭:食品工場や飲食店の厨房ダクトから排出される油混じりのにおい
  • 溶剤臭(低~中濃度)※:塗装ブースや工場から漏れ出るシンナー等のにおいの低減

※燃焼式のような「完全分解(法規制対応)」ではなく、あくまで近隣トラブルを防ぐため、「鼻につくにおいを和らげる」目的で導入されるケースが一般的です。

導入に適した施設・現場

  • ゴミ処理施設・産業廃棄物処理場
  • 下水処理場・汚泥処理施設
  • 食品工場・大規模厨房
  • 堆肥化施設・畜産場

これらの施設は「排気に油や塵が混じる」「においの質が多様」「敷地が広い」といった課題があります。中和脱臭なら、油分や開放空間といった条件下でも柔軟かつ低コストに導入が可能です。

一方、ミストによる腐食リスクがあるため精密機器室には向きません。また、あくまで目的は臭気の低減であるため、菌の繁殖抑制といった衛生環境の維持を目的とする現場にも不向きです。

CHECK

導入場所・においから選ぶ
おすすめ脱臭装置

脱臭装置には中和脱臭装置以外にも様々な種類があり、現場の広さや換気状況、解決したいにおいによって「正解」は異なります。

「中和脱臭装置が自分の現場に合っているか不安」「他の方式と比較したい」という方は、設置場所とにおいの種類から適した製品がわかる当メディアのおすすめ脱臭装置3選をご確認ください。

【場所・施設別】の脱臭装置を導入した事例はこちらからご確認ください。

中和脱臭装置がもたらす
導入メリットと効果

導入コストと工期を抑える
「シンプルな設備構成」

燃焼炉やスクラバー脱臭のような大型設備を必要とせず、薬剤タンク・送液ポンプ・噴霧ノズルを主体としたコンパクトな構成で稼働します。

大規模な基礎工事が不要なケースが多く、機器代金や設置工事費を削減することが可能。設置場所の制約も少なく、導入決定からスピーディーに稼働できます。

物理的な壁を作れない「開放空間」
での臭気漏洩対策

密閉された排気ダクト内での処理にとどまらず、ゴミ置き場のような半開放部や、工場の敷地境界線(フェンス際)に向けて直接ミストを噴霧できる方式です。

空間に連続噴霧して見えない「香りのカーテン」を作ることで、近隣へのにおいの拡散を低減します。建屋で囲うといった大掛かりな工事が難しい場所でも、効果的な漏洩対策が可能です。

においの質が変わっても
「薬剤の変更」だけで柔軟に対応

工場内の製造品目の切り替えや季節要因によって、発生するにおいの成分が変化した場合でも、装置本体の改造や部品交換は必要ありません。

対象の臭気に合わせてタンクに入れる中和剤の種類を変えるだけで、適切な脱臭効果を維持できます。設備の買い替えといった追加投資を抑えつつ、長期的な環境変化にも柔軟に適応できる運用性の高さが魅力です。

導入前に確認すべき
「安全性とリスク管理」

液体を霧状にして噴霧する性質上、導入前に以下の4点を確認し、リスク管理を行う必要があります。

  • 成分の安全性:「植物由来だから安心」と過信せず、必ずSDS(安全データシート)で成分を確認する。
  • 人体への影響:作業員がミストを直接吸入しないよう、噴霧場所のゾーニングやアレルギー対策を行う。
  • 異物混入(コンタミ)防止:食品工場などでは、製品ラインや原材料にミストがかからないよう、排気ダクト内のみに限定するなどの対策が必要。
  • 二次被害の防止:床濡れによる転倒事故や、水分・成分付着によるセンサーや機械の腐食(サビ・故障)に注意する。

中和脱臭装置一覧

2026年2月3日時点、Googleで「業務用 脱臭装置」と検索し83社を調査。そのうち、業務用の中和脱臭装置を取り扱い、公式HPが確認されたメーカーの製品を掲載しています。

なお、同一メーカーで複数製品がある場合は、メーカー公式HPの製品一覧で上位に表示されている機種を代表製品として1点ご紹介しています。

日本デオドール:
VFD-N/TMシリーズ

VFD-N/TMシリーズ製品画像
引用元:日本デオドール公式HP
(https://deodor.co.jp/vfd-ntm.htm)

植物精油を用いた中和脱臭により、厨房排気や工場臭を効率よく低減します。VFD-Nシリーズは、排気ファンの圧力を利用して気体状の消臭剤を届けるため、電源不要で設置が可能です。

タイマー付きモデルTMシリーズは、ダクトへの後付けも容易で、においの発生時間帯に合わせた運用にも対応。面倒な管理が不要な点も魅力です。

コンソルコーポレーション:
エコゾア®︎排気消臭装置・
送風ユニット

エコゾア®︎排気消臭装置・送風ユニット製品画像
引用元:コンソルコーポレーション公式HP
(https://consol.co.jp/service/deodorant/haikisyosyusouti/)

植物から抽出したフィトンチッドの力で、揚げ物や焼き魚といった厨房特有の調理臭を中和消臭します。コンパクトかつ軽量な設計で、既存のダクトへの後付けも容易。送風ユニット付を選べば、安定した消臭成分の供給が可能です。

他にも、広い室内空間に対応した据え置き型や、衣類への付着臭を除去するスタンド・ブース型など、用途に応じた製品をラインナップしています。詳しくは公式HPよりご確認ください。

CHECK

広範囲の悪臭と有人環境なら
中和脱臭装置

ゴミ処理場や食品工場など「広範囲・油分・複合臭」という条件下で、コストを抑えて即効性を得たい現場に向いています。屋外や敷地境界線など、大型のダクト設置が難しい場所での拡散抑制にも有効です。

一方で、ミストによる腐食リスクがある精密機器室や、薬剤補充の手間を避けたい現場には向いていません。あくまで臭気低減が目的のため、菌の除去といった衛生管理を重視する環境には不向きです。

【導入場所・におい別】
脱臭装置おすすめ3

導入場所とにおいの特性に着目し、それぞれの課題に適したおすすめの脱臭装置を紹介します。「種類が多くて、何が違うのかわからない」そんな方こそ、自分の現場に適した脱臭装置選びにお役立てください。

調理・加工臭に悩む
食品工場なら
調理臭・油煙臭を
無臭物質へ変化させる
VFDシリーズ (日本デオドール)
日本デオドール公式HP
画像引用元:日本デオドール公式HP
(https://deodor.co.jp/vfd-ntm.htm)

設置場所

排気ダクト

寸法
(mm/幅・奥行・高さ)
605×400×
1000~820×
570×1400(mm)
重量(kg)35~92

消臭成分が調理臭や油煙臭などと反応し、無臭物質へ変化させる。反応しきらない微量臭も、植物精油の香調により心地よい香りとなり効果を実感しやすい。

15種類の消臭剤が、水産加工から焼き菓子まで、食品の臭気に幅広く効果を発揮。植物由来の消臭成分で安全性が高く、厳しい安全・衛生管理基準もクリアする。

溶剤臭・VOC対策に悩む
化学・薬品工場なら
揮発性・触媒毒を含む排ガスの
臭気漏れを防ぐ
触媒式脱臭装置 (TESSHA)
TESSHA公式HP
画像引用元:TESSHA公式HP
(http://www.tessha.com/equipment/catalyst/cu-7eh/)

設置場所

乾燥炉排気・反応槽ベントライン など

寸法
(mm/幅・奥行・高さ)
-
重量(kg)-

VOCや悪臭成分を化学反応で無害・無臭に変換。微量のシリコンやリンを含む排ガスも前処理で対応可能で、触媒毒を含む化学・薬品工場でも使える

装置内部の空気を外に逃げにくい状態に保つことで、ダクト接続部からの臭い漏れを防止。揮発性の強い化学物質を扱う場合でも周囲環境への影響を抑える

堆肥舎・発酵施設のアンモニア臭に悩む
畜産農業なら
高濃度アンモニアを
低エネルギーで処理できる
ミライエ生物脱臭装置 (ミライエ)
ミライエ公式HP
画像引用元:ミライエ公式HP
(https://miraie-corp.com/product/deodorizer/)

設置場所

屋外または既存脱臭槽内

寸法
(mm/幅・奥行・高さ)
6~12×9
(54~108㎡)
重量(kg)-

堆肥化・発酵工程から発生する硫化系臭気や3,000ppmクラスの高濃度アンモニアへ対応。強臭環境においても、安定した脱臭性能を発揮する。

微生物の力で分解するため、燃焼系設備のような高エネルギー消費が不要。さらに低圧ブロワ採用で電力消費を抑制し、24時間連続運転でもコストを抑える

【導入場所・におい別】

脱臭装置おすすめ3選