クレバーは、医療施設や商業施設などの室内空間から、バキュームカーの排気対策に至るまで、独自の気液接触技術を用いた環境ソリューションを展開する企業です。製造を支える関連会社(株式会社紙本鉄工)の金属加工技術やプラントエンジニアリングのノウハウを活かし、耐久性の高い脱臭装置を設計・製造しています。
本記事では、装置の仕組みや製品ラインナップ、詳細スペック、導入施設の傾向などを詳しくまとめました。
同社の「ミストレボリューション」は、遠心分離やフィルター濾過の物理的限界(ガス分子を通り抜けてしまう問題)を克服するため、本体内部での「活性水シャワーリング」を採用。水溶性の悪臭成分を水中に溶解させ、次亜塩素酸ナトリウムの働きによってニオイ成分を効率よく処理します。
内蔵された特許取得済みの吸着材「エクセル」(特許第4227887号)により、難溶性の硫黄系ガス成分などに対する吸着・分解アプローチも並行して進行。植物精油を用いたマスキング方式とは異なり、ニオイだけでなくクリーンで衛生的な空間づくりにも寄与する独自のシステムです。
高額なHEPAフィルターの定期交換や、高価な精油カートリッジの継続購入を必要としない独自の運用設計を実現しています。指定の5Lタンクに水道水とわずか2〜8ccの次亜塩素酸ナトリウム(ピューラックス-S)を混合するだけで、約2日間の連続稼働が可能です。
省電力設計のポンプとファンを採用しており、電気代や水道代、薬品代を合算しても1ヶ月あたり約500円〜600円という経済的なランニングコストを実現。液体の枯渇時には自動で電源が切れるフェイルセーフ機能も備え、安全な施設運営をサポートするでしょう。

飲食店や保健衛生研究所、老健施設などの室内空間に向けて設計された、気液接触方式の業務用脱臭機です。幅600mmという比較的コンパクトな筐体ながら、約150立方メートル(目安として20〜30畳)の空間をカバーします。
設置環境に応じて、オールステンレス製(タイプR)とボンデ鋼板製(タイプU)の2種類の材質から選択可能。花粉や梅雨時期の衛生管理などに対しても、シャワーリングによる物理的捕捉と化学的な働きかけの両面からしっかりとアプローチします。
| 脱臭方法 | 活性水シャワーリングと次亜塩素酸ナトリウムによる気液接触方式 |
|---|---|
| 対応容積の目安 | 約150立方メートル(約20〜30畳) |
| 外形寸法 | W600 × D200 × H450 mm |
| 主な用途 | 喫茶店、病院、老健施設、ペットショップ、ホテルの客室清掃など |
| 装置の特徴 | 低ランニングコスト(月額約500円〜600円)、特許出願中のシステム技術 |
| 臭気対象 | 体臭、ペット臭、タバコ臭、生ゴミ臭など |
屎尿や汚泥の収集運搬を行う特殊車両の排気ラインに向けて設計された、過酷な環境対応モデルです。高湿度下でスパークや吸着不良を引き起こしやすい電気集塵・活性炭吸着方式の課題を考慮し、水に強い独自のシャワーリング処理システムを車両用に展開しています。
排気ガスを本体内部に導き、次亜塩素酸ナトリウムが添加された水で強力なシャワーリングを直撃。アンモニアや硫化水素などの悪臭物質を水に溶解・保持させ、大気へのニオイの放出を抑制します。
| 脱臭方法 | 水の循環シャワーリングと次亜塩素酸ナトリウムによる処理 |
|---|---|
| ランニングコスト目安 | 約3,500円/月(芳香剤方式やLPガス方式に比べ経済的) |
| 操作性 | ガスコックの開閉などの煩雑な手間がない容易な操作性 |
| 主な用途 | バキュームカーなどの屎尿・汚泥吸引車両の排気対策 |
| 装置の特徴 | 高湿度環境での安定稼働、大気への汚染物質放出の抑制 |
| 臭気対象 | アンモニア、硫化水素、メチルメルカプタンなどの悪臭 |
現在、公式サイトにおいて詳細な導入事例は確認できませんでした。
しかし、同社の「ミストレボリューション」シリーズは、喫茶店などの飲食店をはじめ、病院や老健施設、ペットショップ、ホテルの客室清掃、さらにはバキュームカーなどの特殊車両の排気対策に至るまで、多種多様な現場で稼働し環境改善を支えています。
事例を踏まえた導入施設の傾向
アンモニアや硫化水素などの水溶性ガスが発生しやすい汚物室やバキュームカー排気など、水を使ったシャワーリング処理が有効な環境で多く選ばれています。高価なフィルター交換費用をかけず、日々のランニングコストを低く抑えたい現場に適した選択肢と言えるでしょう。
ただし、本体内部に水を循環させるという構造上の制約には注意を要します。水道水とピューラックス-Sを定期的に補充・混合する作業が発生するため、完全なメンテナンスフリーを求める環境には向きません。
一切の手間を省きたい大風量ダクト排気の対策などには、設置後の運用負担が極めて少ない植物精油中和消臭方式などの代替技術との棲み分けを検討すると良いでしょう。このように製品ごとに得意な領域や適合する条件が異なるため、発生場所に応じた適切な選定が欠かせません。
においの原因や発生場所によって適した脱臭装置は異なります。当メディアでは、「食品工場」「化学・薬品工場」「畜産農業現場」など、においの発生場所ごとに適した装置を紹介しています。環境に合った装置選びの参考にしてください。
「なぜその装置が選ばれているのか」「自社に本当に合っているのか」を整理して検討したい方は脱臭装置の選び方(種類別の特徴)を、同じような環境での導入イメージを具体的に知りたい方は施設別の導入事例まとめもあわせてご一読ください。
専用ポリタンクに水道水5リットルを入れ、臭気の強さに応じて2〜8ccのピューラックス-Sを混合して本体に注ぐだけで、約2日間の連続稼働が可能です。機械劣化を防ぐため原液の直接投入は避ける必要がありますが、フィルター交換などの複雑な手間を必要とせず、現場のスタッフが容易に管理を行える設計を採用。
バキュームカー用のモデル(BC)においても、従来のLPガス方式のようなバーナー部の清掃やガスコックの開閉といった煩雑な手間を省き、現場のオペレーション負担を大きく軽減しているのが選ばれる理由のひとつです。
専門性の高い販売代理店ネットワークを戦略的に構築し、北陸エリアから中京圏などに向けて機動的な技術サポートを提供しています。
医療法人や地方自治体などに向けては、実際の現場で働きを検証できる「テスト導入(デモサービス)」を積極的に展開。設備購入だけでなく、リースやレンタルといった柔軟な導入プランも用意し、初期投資のハードルを下げるソリューションを提案するでしょう。
| 会社名 | 株式会社クレバー |
|---|---|
| 所在地 | 石川県金沢市打木町東350番地 |
| 電話番号 | 076-269-1733 |
| 公式HP | http://www.kamimoto.co.jp/clever/ |
| 製造・技術元 | 株式会社紙本鉄工 |
導入場所とにおいの特性に着目し、それぞれの課題に適したおすすめの脱臭装置を紹介します。「種類が多くて、何が違うのかわからない」そんな方こそ、自分の現場に適した脱臭装置選びにお役立てください。

設置場所
排気ダクト
| 寸法 (mm/幅・奥行・高さ) | 605×400× 1000~820× 570×1400(mm) |
|---|---|
| 重量(kg) | 35~92 |
消臭成分が調理臭や油煙臭などと反応し、無臭物質へ変化させる。反応しきらない微量臭も、植物精油の香調により心地よい香りとなり効果を実感しやすい。
15種類の消臭剤が、水産加工から焼き菓子まで、食品の臭気に幅広く効果を発揮。植物由来の消臭成分で安全性が高く、厳しい安全・衛生管理基準もクリアする。

設置場所
乾燥炉排気・反応槽ベントライン など
| 寸法 (mm/幅・奥行・高さ) | - |
|---|---|
| 重量(kg) | - |
VOCや悪臭成分を化学反応で無害・無臭に変換。微量のシリコンやリンを含む排ガスも前処理で対応可能で、触媒毒を含む化学・薬品工場でも使える。
装置内部の空気を外に逃げにくい状態に保つことで、ダクト接続部からの臭い漏れを防止。揮発性の強い化学物質を扱う場合でも周囲環境への影響を抑える。

設置場所
屋外または既存脱臭槽内
| 寸法 (mm/幅・奥行・高さ) | 6~12×9 (54~108㎡) |
|---|---|
| 重量(kg) | - |
堆肥化・発酵工程から発生する硫化系臭気や3,000ppmクラスの高濃度アンモニアへ対応。強臭環境においても、安定した脱臭性能を発揮する。
微生物の力で分解するため、燃焼系設備のような高エネルギー消費が不要。さらに低圧ブロワ採用で電力消費を抑制し、24時間連続運転でもコストを抑える。