オーニットは、ホテルや旅館の客室、自動車の車内空間などで発生するしつこい残留臭の対策において、高い技術力を持つオゾン専門メーカーです。オゾン機器の研究開発から製造までを一貫して手がけ、ニオイの原因物質を分子レベルで分解するソリューションを提供しています。
本記事では、装置の仕組みや製品ラインナップ、詳細スペック、現場における導入事例などを詳しくまとめました。
フラッグシップモデルである剛腕1400には、安定して高濃度のオゾンを生成する同社独自の放電プレート「ロータスジェネレーター」を搭載。一時的に無人状態とした空間にオゾンを充満させ、壁紙や繊維の奥深くに染み込んだ頑固な臭気分子を一気に酸化破壊します。
吸着ろ過では除去が困難であった体臭や香水臭、タバコ臭などを短時間で分解。反応完了後は自然に安全な酸素へと戻るため、空間に不要な化学物質を残留させる心配がありません。
高濃度オゾンは強力な脱臭性能を発揮する一方で、運用時にはしっかりとした安全管理が求められます。オーニットの主力製品には、作業中に第三者が誤って入室した場合に瞬時に人体を検知する「赤外線人感センサー」を搭載。オゾンの発生を即座に停止し、自動的に回収モードへと切り替える設計を取り入れています。
内蔵ファンが室内の空気をオゾン分解触媒へと誘導し、短時間で安定した無毒の酸素へと変換。起動前のディレイタイマー機能なども備え、現場スタッフの安全な避難と運用を支援するでしょう。

ホテル客室の清掃やレンタカーの脱臭などに向けて開発された、ポータブル型の高性能オゾン除菌脱臭機です。空間の容積や汚染レベルに応じて、オゾン発生量を4段階に切り替え可能。シングルルーム程度であれば約10〜20分で脱臭作業を完了させることができます。
客室の売り止め期間や車両のダウンタイムを抑えることができるため、高い回転率が求められるビジネスの現場において大きな強みを発揮します。
| 脱臭方法 | ロータスジェネレーターによるオゾン酸化分解法 |
|---|---|
| オゾン発生量 | 350 / 700 / 1050 / 1400 mg/h(4段階切替) |
| 実測風量 | 0.51 m3/min(内部流体抵抗を考慮した実効値) |
| 電源・消費電力 | AC100V(50/60Hz) / 70W |
| 製品寸法・重量 | W390 × D160 × H265 mm(約4.0kg) |
| 主な用途 | ホテル・旅館の客室、レンタカーや配送車両、福祉施設など |
| 搭載機能 | 人感センサー、オゾン回収機能、ディレイタイマー |

岐阜県下呂市に位置する創業180年を超える老舗温泉旅館・望川館様では、宿泊するゲストが快適に過ごせる空間づくりに注力しています。その一環として、客室の運用においてタバコのニオイなどをスピーディかつしっかりとリセットする対策が求められていました。
タバコ臭などの対策として、剛腕シリーズとエアフィーノなどを導入しています。無人清掃時に高濃度オゾンを放出して客室の売り止めを防止する一方、有人環境には安全な低濃度オゾンを配置するハイブリッド運用を確立。10年前に購入した剛腕も使い続けながら最新機種も増設するほどの高い信頼性を獲得しています。
事例を踏まえた導入施設の傾向
ホテルの客室チェンジやレンタカーの納車前清掃など、一時的に人が退避できる無人環境での集中処理において多く選ばれています。強力な酸化作用により、壁紙やシートに染み込んだしつこい蓄積臭を根こそぎリセットしたい現場に適した選択肢と言えるでしょう。
ただし、人間や動物が常時活動している有人環境への導入には注意を要します。高濃度のオゾンは呼吸器への刺激性を持つため、人が立ち入る時間帯の連続稼働には向きません。
有人時間帯の常時脱臭には、エアフィーノなどの低濃度オゾン発生器や、有人環境でも連続運用できる植物精油中和消臭方式などの代替技術との併用や棲み分けが求められます。このように製品ごとに得意な領域や適合する条件が異なるため、発生場所に応じた適切な選定が欠かせません。
においの原因や発生場所によって適した脱臭装置は異なります。当メディアでは、「食品工場」「化学・薬品工場」「畜産農業現場」など、においの発生場所ごとに適した装置を紹介しています。環境に合った装置選びの参考にしてください。
「なぜその装置が選ばれているのか」「自社に本当に合っているのか」を整理して検討したい方は脱臭装置の選び方(種類別の特徴)を、同じような環境での導入イメージを具体的に知りたい方は施設別の導入事例まとめもあわせてご一読ください。
電極板に塵埃や油ミストが付着すると、オゾンの生成効率が低下する原因となります。剛腕1400はメンテナンスを簡素化するため、取り外しが容易な「カセット式ジェネレーター」を採用。
ビスを外して取り出した電極カセットを水道水で丸洗いし、完全に自然乾燥させて再度取り付けるだけで初期に近い高出力性能を回復させることができます。一方、内部のオゾン分解触媒は水洗いが厳禁であり、1年に1回程度の乾式交換のみとなるため、両者の取り扱いの違いに留意する運用が叶います。
オゾン関連機器の研究・開発から精密な生産ラインまでを自社工場内に併せ持つ体制を構築。産業界の厳しいニーズや特注仕様に対しても、迅速かつ高度な製品カスタマイズを行える点が強みです。
また、日本オゾン協会の「小型オゾン発生装置製造事業所登録」を受けるなど、品質と安全性の確保にも注力。プラン設計からアフターメンテナンスまで、長期にわたる安定した運用をサポートするでしょう。
| 会社名 | オーニット株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 岡山県赤磐市桜が丘西10丁目31-2 |
| 電話番号 | 086-956-2520(代表) |
| 公式HP | https://www.ohnit.co.jp/ |
導入場所とにおいの特性に着目し、それぞれの課題に適したおすすめの脱臭装置を紹介します。「種類が多くて、何が違うのかわからない」そんな方こそ、自分の現場に適した脱臭装置選びにお役立てください。

設置場所
排気ダクト
| 寸法 (mm/幅・奥行・高さ) | 605×400× 1000~820× 570×1400(mm) |
|---|---|
| 重量(kg) | 35~92 |
消臭成分が調理臭や油煙臭などと反応し、無臭物質へ変化させる。反応しきらない微量臭も、植物精油の香調により心地よい香りとなり効果を実感しやすい。
15種類の消臭剤が、水産加工から焼き菓子まで、食品の臭気に幅広く効果を発揮。植物由来の消臭成分で安全性が高く、厳しい安全・衛生管理基準もクリアする。

設置場所
乾燥炉排気・反応槽ベントライン など
| 寸法 (mm/幅・奥行・高さ) | - |
|---|---|
| 重量(kg) | - |
VOCや悪臭成分を化学反応で無害・無臭に変換。微量のシリコンやリンを含む排ガスも前処理で対応可能で、触媒毒を含む化学・薬品工場でも使える。
装置内部の空気を外に逃げにくい状態に保つことで、ダクト接続部からの臭い漏れを防止。揮発性の強い化学物質を扱う場合でも周囲環境への影響を抑える。

設置場所
屋外または既存脱臭槽内
| 寸法 (mm/幅・奥行・高さ) | 6~12×9 (54~108㎡) |
|---|---|
| 重量(kg) | - |
堆肥化・発酵工程から発生する硫化系臭気や3,000ppmクラスの高濃度アンモニアへ対応。強臭環境においても、安定した脱臭性能を発揮する。
微生物の力で分解するため、燃焼系設備のような高エネルギー消費が不要。さらに低圧ブロワ採用で電力消費を抑制し、24時間連続運転でもコストを抑える。