日本デオドールは、食品工場や飲食店の調理・排気臭、産業廃棄物処理場の腐敗臭対策に定評のある脱臭装置メーカーです。植物精油を用いた「中和消臭」技術により、近隣住民からの苦情解消や作業環境の健全化を実現します。
本記事では、主要製品のラインナップや詳細スペック、食品工場における具体的な導入事例などを詳しくまとめました。
植物精油成分が調理臭や油煙などの臭気物質と直接反応し、においの質を無臭成分へと変化させる中和消臭方式を採用。独自の変調効果を組み合わせることで、中和後のわずかな残り香も不快感のない香りへと整えます。単なる希釈では解消しきれない、においの違和感によるクレームリスクを根本から抑制可能です。
消臭剤は15種類※のバリエーションを揃え、水産加工から製菓工場まで多岐にわたる業種に対応。安全性の高い植物由来成分を採用しているため、衛生管理が厳しい食品工場でも導入しやすい点が特徴です。
気体状の消臭剤を排気ダクト内に放出するため、フィルター方式のように空気の流れを妨げる圧力損失がほとんど発生しません。既存の排気ファンや換気設備の容量を変更する必要がなく、現状の設備性能をそのまま維持できます。
また、既設ダクトに専用ノズルを差し込むだけの設計により、大規模な改造や設備の分解が不要です。工場の稼働を止めずに取り付けられるため、工事の段取りでクレームへの対応が遅れるという状況を避けられます。

排気ファンの風圧を利用して消臭剤を発散させる、電源工事不要の標準モデルです。電気供給を必要としないため、可燃性ガス・蒸気が発生しやすい場所や配線が困難な場所でもスムーズに導入できます。
24時間常時排気を行っている製造ラインや、メンテナンスの工数を極力削減したい大規模工場の排気ダクト(負圧側)に適した製品です。
| 脱臭方法 | 中和消臭 |
|---|---|
| 処理風量 | 1~2m3/分(全モデル共通) |
| 寸法 | W:605~820mm D:400~570mm H:1,000~1,400mm(モデルにより異なる) |
| 重量 | 35~75kg(モデルにより異なる) |
| 電源/消費電力 | 不要(チャッキダンパー開閉式) |
| 設置場所 | 屋内・屋外(排気ダクト負圧側に接続) |
| 臭気対象 | 調理臭、食品加工臭、有機溶剤臭など |

標準的なVFD-Nにタイマー制御機能を搭載したモデルです。学校給食センターや惣菜工場など、調理時間が決まっている現場に適した設計となっています。
揚げ物を行う時間帯や工場の稼働中など、必要なタイミングに絞って自動で消臭剤を発散。無駄な薬剤消費を抑えられるため、稼働時間が限られている現場やランニングコストを抑えたい現場に適しています。
| 脱臭方法 | 中和 |
|---|---|
| 処理風量 | 1~2m3/分(全モデル共通) |
| 寸法 | W:605~820mm D:400~570mm H:1,000~1,400mm(モデルにより異なる) |
| 重量 | 40~80kg(モデルにより異なる) |
| 電源/消費電力 | AC100V/3W(ダンパー駆動用) |
| 設置場所 | 屋内・屋外(排気ダクト負圧側に接続) |
| 臭気対象 | 調理臭、食品加工臭、有機溶剤臭など |

ファンを内蔵し、消臭剤を強制的に発散させるハイパワーモデルです。ポテトチップスの連続式フライヤーやコーヒー焙煎、スパイス製造といった、熱気と高濃度臭気が発生する現場で威力を発揮します。
消臭剤を押し出す力が強く、風速の速いダクト内や、設置スペースの制約により排気ファンの二次側(正圧側)へ取り付ける必要がある過酷な条件下でも、安定した脱臭性能を維持。現場の環境に左右されにくい柔軟な対応力が特徴です。
| 脱臭方法 | 中和消臭 |
|---|---|
| 処理風量 | 公式HPに記載なし |
| 寸法 | W:605~820mm D:400~570mm H:1,220~1,620mm(モデルにより異なる) |
| 重量 | 52~92kg(モデルにより異なる) |
| 電源/消費電力 | AC100V/151W~551W(モデルにより異なる) |
| 設置場所 | 屋内・屋外(ダクト正圧側、室内空間) |
| 臭気対象 | 高濃度臭気、産業廃棄物臭、発酵臭など |
その他にも、小規模スペース向けの「VKシリーズ」や、ミストを噴霧する「DMDシリーズ」などにも対応しています。詳しくは公式HPをご確認ください。
老舗のえびせんべい工場で新たに乾燥機を導入する際に、近隣環境への配慮から、脱臭対策が求められました。
事前調査では臭気強度4に達する強い香りが確認されましたが、排気が高温になるため一般的なフィルター方式は適しません。熱への耐性があり、かつ後付け設置が容易な手法が必要とされていました。
400℃の熱にも耐えうる植物精油消臭剤を採用し、ファン内蔵型装置を用いてダクトの正圧側へ強制的に消臭剤を送り込む仕様としました。
さらにチャンバーを設けて消臭剤と臭気成分の接触時間を十分に確保することで、特有のえび臭を効率よく中和。産業用とウッディ系の薬剤を併用し、高い脱臭効果を実現しています。
水産加工工場のトレー洗浄室にて、魚介類特有の生臭い排気が課題となっていました。近隣への配慮から脱臭対策が急務でしたが、工場はフル稼働中であり、大型装置を設置するスペースも確保できません。
設置工事のために長時間ラインを止めることも難しく、コンパクトかつ手軽に導入できる手法が求められていました。
排気ダクトに直径1cmの穴を開けてチューブを接続するだけで設置が完了する、小型のDMDシリーズを採用しました。
排気ファンと連動し、稼働時のみ消臭剤を噴霧する仕組みを構築。場所を取らずにダクト内の生臭さを中和し、近隣へのにおい漏れを解消しています。省スペースながら確かな効果が得られる点、工場関係者からも評価を得ている事例です。
事例を踏まえた導入施設の傾向
高温排気やスペース制限により大型設備の設置が困難な食品・水産工場で多く選ばれています。排気ダクト内で臭気成分と薬剤を効率的に反応させる仕組みのため、既存のダクト設備を活用できる現場に適した選択肢です。
一方で、壁で仕切られていない開放空間では薬剤が散逸してしまい、本来の消臭能力を発揮しにくいため推奨されません。また、油分や粉塵そのものを物理的に除去したいケースでは、プレフィルターなどとの併用が必要となります。
においの原因や発生場所によって適した脱臭装置は異なります。当メディアでは、「食品工場」「化学・薬品工場」「畜産農業現場」など、においの発生場所ごとに適した装置を紹介しています。環境に合った装置選びの参考にしてください。
「なぜその装置が選ばれているのか」「自社に本当に合っているのか」を整理して検討したい方は脱臭装置の選び方(種類別の特徴)を、同じような環境での導入イメージを具体的に知りたい方は施設別の導入事例まとめもあわせてご一読ください。
日常の管理は、基本的に消臭剤の残量確認と補充・交換のみで完結します。フィルター方式と異なり汚れを吸着しないため、目詰まりによる性能低下や、吸着したにおいが再放出されるにおい戻りのリスクもありません。
また、可動部が少ないシンプルな構造は耐久性に優れ、一般的な現場で15〜20年、環境によっては40年以上も稼働し続けることが可能です。設備更新の頻度が少なく済むため、長期的な運用コストを抑える一助となります。
導入前に臭気判定士が現場を診断し、においの質や拡散状況に応じた適切な対策を立案。単に装置を販売するだけでなく、導入後も効果検証を行い、根拠に基づいて調整を行う実務型のサポートを徹底しています。
専門家が現場に伴走することで、確実な臭気対策の実現と長期的な安定運用をバックアップする体制が整っています。
| 会社名 | 日本デオドール株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都新宿区百人町1-15-18 龍生堂大久保ビル3F |
| 電話番号 | 03-3369-1471 |
| 公式HP | https://deodor.co.jp/ |
導入場所とにおいの特性に着目し、それぞれの課題に適したおすすめの脱臭装置を紹介します。「種類が多くて、何が違うのかわからない」そんな方こそ、自分の現場に適した脱臭装置選びにお役立てください。

設置場所
排気ダクト
| 寸法 (mm/幅・奥行・高さ) | 605×400× 1000~820× 570×1400(mm) |
|---|---|
| 重量(kg) | 35~92 |
消臭成分が調理臭や油煙臭などと反応し、無臭物質へ変化させる。反応しきらない微量臭も、植物精油の香調により心地よい香りとなり効果を実感しやすい。
15種類の消臭剤が、水産加工から焼き菓子まで、食品の臭気に幅広く効果を発揮。植物由来の消臭成分で安全性が高く、厳しい安全・衛生管理基準もクリアする。

設置場所
乾燥炉排気・反応槽ベントライン など
| 寸法 (mm/幅・奥行・高さ) | - |
|---|---|
| 重量(kg) | - |
VOCや悪臭成分を化学反応で無害・無臭に変換。微量のシリコンやリンを含む排ガスも前処理で対応可能で、触媒毒を含む化学・薬品工場でも使える。
装置内部の空気を外に逃げにくい状態に保つことで、ダクト接続部からの臭い漏れを防止。揮発性の強い化学物質を扱う場合でも周囲環境への影響を抑える。

設置場所
屋外または既存脱臭槽内
| 寸法 (mm/幅・奥行・高さ) | 6~12×9 (54~108㎡) |
|---|---|
| 重量(kg) | - |
堆肥化・発酵工程から発生する硫化系臭気や3,000ppmクラスの高濃度アンモニアへ対応。強臭環境においても、安定した脱臭性能を発揮する。
微生物の力で分解するため、燃焼系設備のような高エネルギー消費が不要。さらに低圧ブロワ採用で電力消費を抑制し、24時間連続運転でもコストを抑える。