微生物の作用を利用して悪臭を分解除去する、生物脱臭法について解説。生物脱臭法の種類やそれぞれの特徴、メリット、デメリット、おすすめメーカーについてまとめています。
生物脱臭法は微生物の作用を利用して悪臭物質を分解除去する方法です。食物は微生物によって分解されて腐敗が起こり、悪臭物質を発生しますが、その一方で、そうした悪臭物質を分解する別の微生物も存在します。悪臭物質を分解してくれる微生物を人工的装置の中に生息させて、悪臭物質を分解させるのが生物脱臭法です。
業者を選ぶ際は「同業種での実績」に注目!
脱臭設備を導入する際は、自分の事業場の種類やにおいの発生源、においの質に合った脱臭法の原理、特徴を十分に理解し、においの発生源の特性に合った適切な脱臭装置を選択することが重要!また、においには様々な種類があり、臭気によって方式が異なるため、選ぶ際は「同業種での実績」に注目しましょう。たとえ実績数が少なくても、あなたの事業場に合った臭気対策への実績があれば、信頼できる証といえるでしょう。
様々な業種の高濃度なにおいでお悩みの方へ
ミライエ
導入業種実績
下水に関するにおいでお悩みの方へ
扶桑ユニテック
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農業集落の排水のにおいでお悩みの方へ
ウォーターナビ
デオクリーン
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生物脱臭法は大きく、微生物が固体表面に付着している固相型と、液体中に分散している液相型に分けられます。固相型には充填塔式脱臭法が、液相型にはばっ気法とスクラバー法があります。
充填塔に微生物充填担体を詰め、そこに臭気物質を通して、微生物によって臭気を分解させます。土壌やコンポストの代わりに、木質チップやガラス発泡材など、より生物が高密度で生息でき、かつ、その充填物の表面積が大きく、気液接触効率のいい担体を使って、効率的な脱臭を目指します。
充填塔式生物脱臭法には、薬液洗浄法と比べて薬品代を節約できる、充填物の圧力損失が小さいため動力が低減される、pH調整のみの維持管理ですむ、土壌脱臭法と比べて設置面積が小さくてすむという利点があります。
活性汚泥槽に臭気物質を吹き込んで溶解させて、微生物によって分解させます。活性汚泥排水処理施設のある工場では、悪臭処理用に併用することができるので、設備費が安くすみます。微生物を利用するため環境負荷も小さくなります。
活性汚泥液をスクラバーに充填し、その中で臭気を微生物によって分解させます。余剰活性汚泥が入手できる施設において、この方式はメリットが大きいといえます。装置のコンパクトが可能で、微生物を利用するため環境への負荷が小さいのも特長です。
様々な業種の高濃度なにおいでお悩みの方へ
劣化しにくい多孔質ガラスを担体に使用しているので、長期にわたって交換が不要!散水は循環水式方式なのでコストが抑えられ、既存の脱臭施設にも入れ替えが可能です。また、臭気成分を分解するために必要なおが粉や薬品等の消耗品も要らずコスト面に優れています。
下水に関するにおいでお悩みの方へ
微生物を高密度に固定させたオリジナルのバイオコールで悪臭ガスを除去。高濃度臭気にも対応。少量の散布用水と脱臭ファンの電力のみでランニングコストが大幅に削減できます。
農業集落の排水のにおいでお悩みの方へ!複合的な解決策を提供
産業廃棄物として処分された調味料や飲料水のガラス容器を原料にしたガラス発泡材のアクセラを使用。圧密現象を起こすことなく、常に安定した脱臭性能を発揮します。