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燃焼法

高温で臭気成分を処理して分解する燃焼法の種類と特徴、メリット・デメリットについてまとめています。

燃焼法とは

臭気成分を高温で処理し、酸化分解をする方法です。直接燃焼法、触媒燃焼法、蓄熱式燃焼法などの種類があり、燃焼温度や適用対象が異なります。

燃焼法のメリット

  • 高濃度の臭気にも対応可能で、ほとんどの臭気物質に適用できる
  • 燃焼設備がある場合は、排熱利用として設置が可能

下記の図では、例として直接燃焼法について説明しています。

燃焼方式 直接燃焼法の仕組みを解説する図

燃焼法のデメリット

  • 維持費や建設費が高額になる。設備費や燃料費などのコストも高い。
  • NOxの発生や触媒毒性物質除去の前処理が必要となる場合がある

燃焼法の脱臭装置・脱臭設備の選び方

女性

業者を選ぶ際は「同業種での実績」に注目!

脱臭設備を導入する際は、自分の事業場の種類やにおいの発生源、においの質に合った脱臭法の原理、特徴を十分に理解し、においの発生源の特性に合った適切な脱臭装置を選択することが重要!また、においには様々な種類があり、臭気によって方式が異なるため、選ぶ際は「同業種での実績」に注目しましょう。たとえ実績数が少なくても、あなたの事業場に合った臭気対策への実績があれば、信頼できる証といえるでしょう。

燃焼法の脱臭装置・脱臭設備おすすめメーカー

コストを抑えつつ高い脱臭効果
期待したい方へ

カルモア

カルモア
引用元:カルモア(https://www.karumoa.co.jp/product/deodrizingemachine/eto/)

導入業種実績

  • オフィスビル
  • 住宅
  • ホテル
  • 旅館
  • 複合商業施設
  • 学校施設・倉庫
おすすめPOINT
  • 燃焼法が苦手としていた少量風域にも対応
  • 特定悪臭物質(22物質)全てに対応
  • 高い熱交換率で排熱を回収・再利用

排ガス中の可燃性物質やVOC・
悪臭の処理をしたい方へ

TESSHA

TESSHA
引用元:TESSHA(http://www.tessha.com/equipment/burning/df-200/)

導入業種実績

  • 各種印刷関連
  • インク製造
  • 接着剤製造
  • 包装材製造
  • 半導体・液晶製造
  • プラスチック製品製造
  • 薬品製造
おすすめPOINT
  • 専用ソフトでタブレットやスマートフォンによるリモート監視・操作が可能
  • 印刷関連、プラスチック製造、半導体・液晶製造など幅広い業種の脱臭に適応

自社の環境に合わせた脱臭装置
導入したい方へ

島川製作所

触媒燃焼式
引用元HP:島川製作所
https://www.shimakawa.co.jp/products/emission-control/catalytic-combustion-oxdizer/md/

導入業種実績

  • 印刷事業
おすすめPOINT
  • 小型蓄熱式から大風量の脱臭装置まで多くの実績を持つ
  • 要望に応じてカスタマイズ可能
  • ランニングコストに優れた触媒燃焼方式を採用し、独自の処理フローを確立

※選定基準
・「脱臭設備」でGoogle検索、表示された29社を調査。2021年11月19日調査時に、公式HPに燃焼法の導入事例情報が掲載されていた会社のみを選定。
・導入実績…公式サイトに掲載されていた導入事例・業種を記載しています。

燃焼法の種類・仕組み

直接燃焼法の特徴

650~800℃で臭気を燃焼させることによって、臭気成分を酸化・分解する方法。ほとんどの有機物質の処理ができ、腐敗臭、溶剤臭など広範囲な臭気に適用可能です。設備がコンパクトで設備費も安く、排熱や排ガスを有効利用することもできます。脱臭効率の経年劣化が少なく、メンテナンスも容易で、定期交換部品などの必要がありません。

  • おもな適用対象例:化製場、魚腸骨処理場金、属塗装工場、印刷工場

触媒燃焼法の特徴

排ガス中に含有される臭気の可燃性成分を、触媒によって150~350℃で燃焼し、酸化分解させる方法。溶剤系の臭気に適しています。燃料の使用量が直燃法と比べて少なく、経済的です。触媒被毒となる物質を除去するため、除塵や水洗、ダミー触媒などを使用した前処理が必要です。

  • おもな適用対象例:グラビア印刷工場、オフセット印刷工場、金属印刷工場、合成樹脂工場、粘着テープ工場

蓄熱脱臭法の特徴

蓄熱脱臭法は、燃焼法と触媒法があります。燃焼法は蓄熱体を用いて、熱効率を高め、800~1000℃で燃焼する方法で、熱交換効率が高く、排ガス量の多いものに適しています。触媒法は200~400℃に昇温し、触媒上で酸化分解させる方法。排ガス量の少ないものにも適用できます。

  • おもな適用対象例:燃焼法…自動車塗装工場、印刷工場、化学工場、ラミネート工場。触媒法…塗装工場、印刷工場、塗料製造工場、化学工場

燃焼法の脱臭装置・脱臭設備でおすすめのメーカー

カルモアの脱臭設備について詳しく

カルモアの燃焼法の脱臭装置
引用元HP:カルモア
(https://www.karumoa.co.jp/product/deodrizingemachine/eto/)

コストを抑えつつ高い脱臭効果を期待したい方へおすすめ

22種類の特定悪臭物質のすべてに対応。活性炭が苦手とする高温度・高湿度、高濃度、アルデヒド系臭気、湿式スクラバーが苦手とする有機溶剤系臭気にも高い脱臭効率をもちます。

  • 所在地:東京都中央区新川2-9-5

TESSHAの脱臭設備について詳しく

TESSHA
引用元HP:TESSHA
(http://www.tessha.com/equipment/burning/df-200/)

排ガス中の可燃性物質やVOC・悪臭の処理をしたい方におすすめ

実験室や小型設備機械など、小風量局所排気ガスの処理に適しています。印刷関連、包装材製造、プラスチック製品製造、薬品・接着剤製造等の脱臭に適応していています。

  • 所在地:東京都西多摩郡瑞穂町箱根ヶ崎1322-1

島川製作所の脱臭設備について詳しく

島川製作所の触媒燃焼式の脱臭装置
引用元HP:島川製作所
https://www.shimakawa.co.jp/products/emission-control/catalytic-combustion-oxdizer/md/

自社の環境に合わせた脱臭装置を導入したい方へおすすめ

一般的な「直接燃焼方式」の半分以下の加熱温度と時間で、触媒に接触させる「触媒燃焼方式」の脱臭装置を採用。要望に応じてカスタマイズが可能です。

  • 所在地:大阪府枚方市津田山手2-9-3(津田サイエンスヒルズ内)

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